音色

嫌なことがあって、心がすさんでいるときは、頭の中に流れる曲も、どこか味気ない。

友人から、明日はどこどこへ行かないか、という誘いのメールをもらった。

俺は嬉しくなって、もちろん行くよ、と返事を書いた。

頭の中には、先ほどは浮かびもしないような、色とりどりのコード進行が駆け巡っていた。