人生

思いっきり 現実逃避をしたくなって

電車で2時間をかけて

ひとり、墓参りに行った。

 

手を合わせても、そこには広い空と、緑のにおいと、からすの声

ただただ、しっとりとした時間が流れていた。

 

現実逃避のつもりでやってきた この場所は、

俺が 最も存在しているべき場所だった。

 

帰りの電車に乗るときの心の熱は

「いってきます」をいうときの温度より

少しだけ、あたたかかった。

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