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「多くの人が、長い人生のなかで、辛いことや悲しいことに触れていく中で、たまには俺みたいに、人生のいちばん楽しくて幸せな部分しか知らずに散っていく奴がいてもいいと思うんだ。」

そう言って、あなたは散っていった。

彼自身の意思で、散っていった。

(いっときの悲しみは仕方ないと思う。それでも、このあたりが俺にとって、一番おさまりのいいところなんだ。わがままで申し訳ない。

このさき、みんなにどんな苦労が待っているかは分からない。でも、少なくとも俺のいた時代は、いつだって、最高にいい時代だった。俺はそうやって、みんなが「あの頃は良かったよな」って振り返るところに、いつもニコニコして立っている、標識みたいな存在になりたいんだ。)

彼自身で見つけた、彼の居場所。

それもひとつの 幸せの形だろうか。

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あれもできる、やろうとすれば。

これもできる、やろうとすれば。

いくらでも可能性がある。

やればできる。

だから、ひとつの道に進んで、ほかの道が閉ざされるのが、とても怖い。

枝分かれする直前の その根元で、足が止まってしまう。

「できる」の心地よい泡におぼれて、その泡を割ることが出来ない。

そして何もできないまま、終わっていく。

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ひま。だれか話そ。

眠い。けど寝れない。

 

いくら水をやってもすぐ乾いて、常に不幸な顔をしている植物は、枯れてくれて一向に構わない。